前原古材の森は、地元糸島の食材をふんだんに使用した「地産食の場」、伝統的な日本建築や町並みについて残しながら活用する「民家と景観」、地域で活動している団体や個人などが活動を発表できる「地域文化の伝承」、の3つのコンセプトを基に営業しています。
江戸時代、この地方で屈指の商家として栄えた綿屋(西原家)は、唐津街道の宿場町であった前原宿で商売をはじめました。
最初は、小さな店だったようですが、寛政7年(1795)頃から米・麦の取引をはじめ、酢・醤油作り、櫨の実の集荷・金融業・呉服屋というようにいろいろな事業を行って「西に前原綿屋)あり」といわれるような豪商となりました。福岡藩への財政支援にも積極的に応じ、その功績によって町人としてはかなり高い身分を与えられています。
現在、「前原古材の森」として活用している建物は、幕末頃に呉服業で開業した通称「出店」の建物で、明治34年(1901)に建てられたものです。古材の森は、古民家の解体現場から出る古材を引き取り、新築やリフォームなどで使用できる商品にして販売していますが、3年程前に、この建物の持ち主から維持管理が困難なため、建物を解体し、古材を引き取って欲しいとのご相談を受けました。しかし、建物の歴史的な価値や室内空間のすばらしさ、地区の景観を残す上では非常に重要な建物であるため、この建物をどうにか残せないかとの思いが募り、古民家が持つ落ち着きのある空間を活かして地域コミュニケーション拠点として修復して活用しております。
食事や喫茶処も営業しておりますので、どうぞお立ち寄り下さい。また、古民家スタイルなどの新築やリフォームについてもご相談を受け付けておりますので、お気軽にお尋ねください。
|